『E資格チャレンジ』修了者インタビューvol.1

「モデルを実装できるレベルまで成長できました!」

株式会社ブレーンナレッジシステムズ
池田 広樹さん(ITエンジニア)

主に製造業系のWebやモバイル系のアプリケーションを開発するエンジニアである池田さん。2023年度の「E資格チャレンジ」を修了し、E資格に合格しました。
「私にとってブラックボックスだったAIが、今ではクリアになりました」「最近ではAIモデル作成のコンペティションに挑戦しています」という池田さんに、受講のきっかけや感想、受講後の手応えなどについてうかがいました。

学生時代からAIに憧れがあり、受講を即決

–「E資格チャレンジ」を受講したきっかけを教えてください。

業務でAIに関わることがほとんどなかったのですが、AIには学生時代からすごく興味がありました。大学院生の時に機械学習を用いたデータ分析にふれた経験から、複雑で膨大なデータの処理に力を発揮するAIは今後社会で重要視される分野になるだろうと感じていたんです。それで、いつかチャンスがあれば本格的に勉強したいと思っていました。

当社に入社してからはモバイル技術など、担当する業務に直結した分野の勉強に注力してきましたが、2023年の秋頃に上司から「E資格チャレンジ」の存在を教えていただき、「チャンスをもらえた」と受講を即決しました。資格取得や自主的な勉強を後押しする会社の社風にも背中を押されました。

–学習スケジュールについて教えてください。

平日は仕事を終えて帰宅後に2~3時間程度、週末は4時間程度のペースでプログラムに取り組みました。業務が忙しい時期には、2~3週間ほど勉強をストップしていた期間もありましたが、最後までやり切ろうという気持ちは強く持ち続けていました。

期間は10月中旬から1月末まで約3ヶ月半、プログラムが「機械学習」「ディープラーニング」「E資格パッケージ」の3ブロックに分けられていて、私はそれを各1ヶ月で修了するつもりでした。しかし、後半の2つが思いのほか難解で、結果的にそれぞれ1ヶ月半ずつくらいかかりました。


社内の様子。風通しの良い職場です。

好奇心を刺激される学習プログラム

–実際受講してみて、プログラムやサポートの内容はいかがでしたか?

動画による講義は非常にわかりやすく、知らなかったことが解明されて、知識が増えていくのがとても楽しかったです! 特に、いくつもの壁を越えてAIがここまで成長してきた歴史は興味深かったですし、生成AIに関連するTransformerモデルの講義では、「実際にこんなことができるんだ!実践してみたい!」とワクワクしながら学べました。

AIモデルを自ら実装するという課題に対しては、普段使い慣れたモバイル系の言語と大きく異なるので、かなり苦戦しましたが、エラーが出るたびに「なんとか乗り越えてやろう!」とエンジニアとしての熱が刺激されました(笑)。
エラーのたびに絶妙なヒントを少しずつもらえるシステムもモチベーションになりました。
いざとなれば講師の方に質問できるというサポートがあるのも安心感がありました。今思えば、意地を張らずに早めに利用して、その分復習に時間を割いた方が良かったかも、と思っています。

資格試験本番に向けては、講座の最後に設けられていた「資格チャレンジ」というプログラムがとても役立ちました。実際の資格試験を再現した問題がランダムに50問出題されるテストが用意されていて、正答率が100%になるまで繰り返し利用しました。おかげで自信を持って本番に挑むことができました。

全体を振り返ると、短期間で幅広い範囲を体系的に学び、最後に理解度のテストを受ける。まるで大学の専門科目の講義を半期受けたような感覚でしたね(笑)

受講後もコンペティションに参加し実践力を強化

–学んだ内容は、業務にどう生かされていますか?

残念ながら現在の業務にはまだ活用できていませんが、今後、AIが関連する業務に携われたら多くのことを提案できるという期待感があります。
受講前、AIはコードを見ても何をやっているのかまったく理解できない「ブラックボックス」でしたが、既存のモデルがどのようなアルゴリズムで学習しているか、コードレベルでわかるようになり、景色がかなり晴れやかになりました。
難しそうと思っていたAIですが、実践的なカリキュラムのおかげで、頑張れば実装できるという手応えが得られました。

実際に将来的に提案できるよう、コンペティションに参加しています。

–コンペティションとは、どういうものですか?

「Kaggle」という世界中のデータサイエンティストや機械学習エンジニアが集まるプラットフォーム内で開催されているもので、政府や企業からAIを使って解決してほしい課題と必要なデータが与えられ、2〜3ヶ月をかけてモデルの開発に挑み、その精度を競い合っています。今は創薬関連のコンペティションに挑戦しています。講座で学んだ手法をそのまま活用できる部分もあり、学びが展開している手応えがあります。

–すごいですね!そのモチベーションってなんですか?

まずは、カッコよさですね! 海外の大企業が抱える課題を解決するモデルを、自分の手で生み出せたら、カッコいいなと(笑)
加えて、エンジニアとしてやっていくのであれば、やはり実装もできないといけないと思いますので、その実践力を磨く場として活用しています。

なお、知識を増やす取り組みは他にもしていて、例えば、アウトプットの機会として、自主的に社内勉強会を定期的に開いています。AIのニーズを社内に伝える機会にもなっています。

取材日も開催されていました。
この日は、池田さんの上司である方が挑戦した、AIに犬の写真を学習させ、画像生成させる取り組みについての結果共有でした。

–最後に、受講を検討している読者の皆さんにメッセージをお願いします。

難関資格である「E資格」を、費用も含めてサポートしてもらえるのは非常に恵まれた機会ですので、札幌でAIに興味のある方は受けない手はないと思います!

取材・文:にの瀬
編集:Sitakke編集部

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